なぜか他人とは言葉を交わさない日本人

久しぶりに晴れて清々しい一日だった。れいのあの "事件" は、何人かの人に相談して良い方向に向かいそうだし。俺の会社もまんざら悪人ばかりでもなく 善人もいたのだ。

さて、今日は帰りの混んだ電車の中で、とても重そうで大きな紙袋を膝に載せよう床に置こうか困っている女性(俺と同い年くらいかな)がいて、俺は不意に 「網棚に載せましょうか?」とその女性に尋ねてしまった。

するとその女性は、ちょっと ハニカミながら笑みを浮かべ、「あ、お願いします」と。(降りる駅も偶然にも一緒だったので、降車駅で紙袋を下ろしてあげると、笑顔で「ありがとうございました」と言っていた。)

俺としては、自然とやったことだったのだが、周りの人は知らん顔。日本人はとかく見ず知らずの人には冷たく、会話を交わそうとしないことに俺はとても驚くことがある。とにかく公共の場で他人には全く無関心でちょっとした言葉を交わすことを異常なほどしない国民なのである。

俺が 自分の国である日本に居ながら、日常生活の中で感じるような孤独感、疎外感のようなものを、US や UK などで感じないのは何故かよく考える。それは、US や UK に居ると、電車や町で近くにいる人と何気ない会話をすることが多いからなのかも知れない。こちらからも話しかけ、向こうからも普通に会話を交わす。もちろん何気ない会話。そういった知らない人との会話が日本では殆ど見られないのである。

同じ感覚で日本で話しかけたことがあるが、びっくりした(または恐い)表情をされたことがあった。特に10代、20代のような日本の若い世代の人は、知らない人と言葉を交わすことに慣れていない。

先日、イタリアに旅行に行った時に電車の中でとても微笑ましい光景を見た。可愛らしいお婆さんが俺の斜め前に座っていて編み物をしていて、そして途中の駅から、凄いガタイの 腕に tatoo が入ったレスラーのような男がそのお婆さんの真ん前に座った。暫くして、編み物をしていたお婆さんは針から糸が外れてしまったらしく、針穴に糸がなかなか通らない。するとそれに気づいたレスラーのような男が、自分が針に糸を通そうと言い始めちょっと照れながら針に糸を通してお婆さんに渡した。二人は微笑みその後もしばらく会話をしていた。全く似ても似つかずのタイプのこの 2 人。共通の話題なんて無さそうなのに、楽しく会話をしていたのが俺はとてもうれしく微笑ましかった。このような全くの赤の他人が近くの席に乗り合わせ、延々と会話をする姿は、US でも ヨーロッパでも決して珍しいことではない。

日本では知らない人と会話をする人が殆どいないことはおろか、世代の全く異なる他人同士が話す姿を見ることは殆ど稀のような気がする。

日本は人口がこれだけ密集しているのに、なぜ人と言葉を交わさないのか?それは日本語という排他的で独りよがりな言語にも起因しているように思う。また日本では、年や性別、見かけだけで相手のことを判断し 勝手に決め付けてしまうような風潮があるので、そういったことも原因なのではと思う。

それにしても、日本ではこれだけ人が居ても、孤独感を感ている人が他国よりも遥かに多く、自殺率もずば抜けて高いのは、やはり他人への無関心と人と言葉を交わすことを異常なほどしない国民性によるもののような気がしてならない。

[2009/06/02 20:39] | Life | Trackbacks(0) | Comments(5) | page top
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